先週から今週にかけていろいろなソフトがアップデートされた。
Camino 1.6.2(mozillaの公開用ディレクトリにはアップされているけど、公式ページの方の更新はまだかも)
Firefox 2.0.0.15
CaminoもFirefoxもGecko 1.8.1.15に。
ClamAV 0.93.3
0.93.2は公開されたとたん取り消しに。0.93.3は0.93.2にあったバグをフィックスしたもの。
うちではclamav-updateを使っているけど、そのままの設定では7/9の朝には自動アップデートされていなかった。7/9の夕方にこちらの記事を見てclamav-update.confのダウンロード元URLを修正したら、夜になって自動でアップデートされていた。
LAME binary for Mac OS X
7/4に3.98の正式版が出て、7/12にgcc 4.2.1でビルドされたものが追加された。3.98b8まではプロセッサ毎に別れたバイナリだったのだけど、正式版からはintelプロセッサにも対応したユニバーサルバイナリに。ファイルサイズが2.2 MBもあって、5種類(intel, G5, G4-744x/745x, G4-7400/7410, G3)のバイナリが全部入っているという事みたい。今までは400KBぐらいだったから。
この人のLAMEのすごいところは、単に各プロセッサの最適化フラグを付けてコンパイルしたなんて言う半端なものじゃなくて、サイトの記述を引用すると
* ベクトル化
o FFTルーチンをベクトル化
o MDCTルーチンをベクトル化
o 心理音響解析ルーチンをベクトル化
o 量子化ルーチンをベクトル化
o 量子化ノイズ計算ルーチンをベクトル化
o ハフマン符号化のためのビットカウントルーチンをベクトル化
o PCM入力ルーチンをベクトル化
o replaygain計算ルーチンをベクトル化
* アルゴリズムの変更
o x3/4の計算に近似+ニュートン法を使用
o Logの計算に近似多項式を使用
o 量子化係数の計算に近似多項式を使用
というような高速化を行っている。ベクトル化はAltiVecやSSEのあるG4以降やCoreプロセッサで大幅な速度向上をもたらすのだけど、アルゴリズムの変更の方はベクトル演算器を持たないG3でも速度向上の効果がある。以前G3, G4, Pentium D等でLame 3.97の速度を比べた時にこの人のG3用バイナリの速度が妙に速いと思っていたのだけど、こういう秘密があったのね。
私が普段使うオプション(-V4あたり)だとgcc3版よりもgcc4版の方が速かったのだけど、gcc 4.2.1でビルドしたものがどの程度速いのか、後で比べてみよう。
という事で比べてみた。・・・gcc 4.2.1版は、Mac OS 10.3.9 Panther上では
dyld: ./lame can't open library: /usr/lib/libncurses.5.4.dylib (No such file or directory, errno = 2)
というエラーが出て動かなかった。これは以前iTunes-LAME 2.0.9(34)に同梱されていたlameでも出たエラー。libncurses.5.4.dylibはTigerには含まれていてPantherには含まれていないファイル。10.4.x以上でないとだめなのね・・・。
2008/7/13 20:14追記
作者の方がgcc 4.2.1版もMac OS 10.3.9で起動できるように修正してくれました。感謝しつつダウンロードしてます。速度の計測は、また後日。
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