AppleWorks

2019年1月19日 (土)

表計算ソフトの負号の優先順位

かなり昔に、表計算ソフトの負号と冪乗の優先順位を調べたことがある。最近macOS用のNumbersを使い始めたので、これに、ちょっとだけ追加(頭に・がついたものが新規追加)。

負号よりもべき乗の方が優先順位が高いもの:-2^2=-(2^2), exp(-x^2)=exp(-(x^2)) と解釈
・Grapher/macOS、グラフ作成ソフト
・SpeedCrunch/macOS, Windows、数式電卓
・Maxima/macOS, Linux, Windows、数式処理ソフト
NumberCrunch/MacOS 7〜9、数式電卓
クラリスワークス 4.0 for Mac/Mac OS 7〜9, for Win/Win 95〜10、表計算書類
AppleWorks 5/Mac OS 9、表計算書類
AppleWorks 6/Mac OS 9, X、表計算書類
グラフ計算機/Mac OS 9、数式電卓
VisualBasic for Applications(VBA)/Mac OS 7〜9, Windows 3.1〜10のExcel 5〜365で確認
Google、Googleの電卓機能
Mariner 4.0〜5.5.1/Mac OS 7〜9, X、表計算ソフト、=-A1^2 や =exp(-A1^2)の様にセル参照の前に置かれた負号の場合
FX-890P BASIC/CASIOのポケットコンピュータ

負号の方がべき乗よりも優先順位が高いもの:-2^2=(-2)^2, exp(-x^2)=exp((-x)^2) と解釈
・Numbers/macOS、表計算ソフト
Microsoft Excel 5.0〜365/Mac OS 7〜9, X, Win 3.1〜XP
OpenOffice.org Calc, LibreOffice Calc/Mac OS X, Win XP
NeoOffice Calc/Mac OS X
OpenOffice.org BASIC/Mac OS X, Win XPのCalcで確認
Gnumeric/Linux, macOS, Win XP、表計算ソフト
HyperTalk/漢字Talk 7.5.5、MacのHyperCardのスクリプト言語
Mariner 4.0〜5.5.1/Mac OS 7〜9, X、表計算ソフト、=-2^2 や =exp(-2^2)の様に数字の前に置かれた負号の場合

表計算ソフト系は、Excelが標準になってしまっているためか、ほぼExcelと同様の解釈。

もう手元のマシンでは動かないけど、昔使っていたTurbo PascalやTurbo Cなんかも冪乗のほうが優先順位は高かったはず。

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2009年10月31日 (土)

Snow LeopardでのAppleWorks

Snow LeopardでAppleWorksを使う時の話。

入力言語がことえりの時にコマンドキーでキーボードショートカットを使おうとすると「選択範囲の文字数が多すぎて再変換できません」というエラーが頻繁に表示される。入力言語が英語の時は問題ない。

おそらくことえりの問題だろうと思うので、かわせみ(体験版)をインストールしてみた。

入力言語をかわせみにしておくと、AppleWorksでコマンドキーを押してもエラーはでない。ことえりのバグなのか仕様なのかわからないけど、AppleWorksのためにかわせみを購入しようかと思う今日この頃。

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2009年8月15日 (土)

ワープロ文書で文字の上線

以前AppleWorksでは文字に上線をつけることができるのに、Microsoft WordやOpenOffice.orgではできないということを書いた

当時はOOo 2.xでの話だったのだが、3.0で確認してみたところ上線が指定できるようになっていた。OOoではWriterに限らずCalcやImpressなどでも同様の文字の扱いになるので、どの文書でもミラー指数を普通に書けるようになったということである (^^)

OOoの方がMS Officeよりも修飾に使える線の種類が多く、いい感じである。起動にかかる時間はMac版でもOOoの方が遅いけど、Windows版ほどひどく待つという感じはないし、立ち上がってしまえばMS Officeと同じぐらいの速度で動いているように感じる。Pentium D 2.8GHz/Win XPではWindows版のOOoは遅くて使うのにストレスがたまるけど、少なくともCore2Duo 2.26GHz/LeopardでのOOoはストレスなく使うことができる。

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2009年1月10日 (土)

AppleWorks 6が立ち上がらない

AppleWorks 6.2.9を使おうとしたら、なぜか起動しなかった。コンソールを起動してCrashReporterのログを見ると、やっちゃいけないメモリアクセスをしたらしい (^^;)

何度起動しようとしてもエラーで落ちてしまう。

とりあえずMacを再起動したら、AppleWorksもちゃんと起動するようになった。再起動したら復活するっていうのは久しぶりだな (^^;) 会社で使っているWindowsだとよくあるのだけど。と言うか、あっちの方が使用時間が長いから仕方が無いという気もする。

こんな記事を書いたせいか、昨日も会社のPCを立ち上げたら普段は表示させていないIMEパッドが表示されていた。設定パネルで表示しないようにしても受け付けられなかったのだけど、再起動したらいつもの状態に戻っていた。たまたまレジストリの読み込みに失敗したのだろうか?

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2007年12月24日 (月)

AppleWorks6は10.3では不安定

以前から薄々感じていたんだが。AppleWorks 6.2.9/Mac OS X 10.3.9の組み合わせは結構不安定だ。特にデータベース書類がらみだと顕著。

以前ページレイアウトの設定で余白の設定ができなかったりしたことを記事に書いたけど、今回年賀状を作るにあたってデータベースで以下のような問題が発生した。

  1. データが欠落する
  2. ウインドウ左側のツールパレットの検索で設定した検索条件を指定しても結果が表示されない事がある(と言うか正しく動作する時があると言った方がいい)
  3. データベース書類からワープロ書類に差し込み印刷をしたらAppleWorksが落ちた

1.はデータベースとしては致命的で、うちの住所録データベースだと決まって同じ人のデータが無くなったり、内容がクリアされたりする。

Mac OS 9上で使っていたクラリスワークス4.0の方がはるかに安定していたなあ。AppleWorksはもうAppleに見捨てられてしまったので今更何を言っても始まらないけど。AppleWorksのデータベースをアドレスブックや他のデータベース(OpenOfficeかな?)へ移行する準備をしておかねば。クラリスワークス 1.0からずっと使い続けてきたのでそれなりに愛着があるんだけど。

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2007年11月 1日 (木)

印刷物のサイズ

普通は画面上のサイズが正しくプリントアウトに反映されるものだと思うのだけど、Mac OS X 10.3.9のClassic環境のExcel 98ではそうではなかった。画面上でオブジェクト(この場合はビットマップ画像)のサイズを確認して印刷したら、1.1倍程度の大きさになってしまった。そもそも編集時からおかしくて、オブジェクトの書式のダイアログで300%に拡大としたらなぜか660%に拡大されてしまったり、指定どおりの値が反映されなかった。Classic環境のせいなのかExcel 98のせいなのかは不明。

OS X版のAppleWorks 6.2.9やOpenOffice.org 2.2.1 Drawでは拡大は指定倍率どおりに編集できたし、印刷物のサイズも指定どおりだった。これで普通なんだけど。ただし、A2サイズの用紙を設定してA4 4枚に印刷するようにしたら、OpenOfficeでは3枚目の終わりあたりでプリンタ(StyleWriterだが)が変な動作音を出して印刷エラーになってっしまった。AppleWorksでは全部きれいに印刷できたのだけど。OS XでStyleWriterというのもかなり無理な組み合わせなので、原因がどこにあるのか今ひとつはっきり断言できないのだけど、やっぱりOpenOffice 2.2.1かな?

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2007年9月30日 (日)

色々な表計算ソフトで対数グラフを書いてみた

今度は色々な表計算ソフトで対数グラフを書いてみた。自分が作るグラフはたいてい散布図で、リニアスケールの時もあるし片対数や両対数のグラフも作るのでこれは重要な確認項目。

前回はx軸、y軸ともリニアスケールの散布図を書いたが、今回はy軸を対数としてみた(どのソフトもたいていはグラフのy軸の書式設定で目盛りを対数に指定する)。以前も少し書いたのだけど、このソフトの中ではGnumericのグラフが一番良い。OpenOfficeは2.3.0になって2.2以前よりはましになったのだけど、この目盛りの振り方は斬新だと思う (^^;) これはこれでそういう用途もあるのかもしれないけど、できれば目盛りの基準の数値に応じて目盛りを振ってくれればと思う(ひょっとしたらそういう風に実装するつもりで忘れているのかもしれないという気もする)。
グラフ作成ソフトならGnumericで書けるようなグラフも当たり前に書いてくれるのだけど、いろいろ計算した結果をそのままグラフにできるのがこれらのソフトの便利なところ。ある程度の計算機能があるグラフ作成ソフトはあるし、Igorなんかはとんでもなく多機能ではあるのだけど、すでに手元にある商用ソフトとフリーで誰でも手軽に使えるものという事で以下のものを選択。

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2007年9月23日 (日)

表計算ソフトのグラフの比較

色々な表計算ソフトでグラフを書いてみた。自分がよく使う散布図で、同じデータで書き比べてみた。各ソフトとも、ソフトのデフォルト設定で書いたグラフが左、自分の好みに合わせて修正したものが右。正確には、最初のグラフ作成時の設定で多少いじっている。グラフの設定が作成時も作成後も同じものしかできないソフト(GnumericとAppleWorks, クラリスワークス)はグラフの種類を指定しただけで本当のデフォルト設定。デフォルト設定に近い状態でわりと好みに仕上がったのはOOo 2.3.0。いじったあとに一番自分好みになったのはGnumeric。でも、一番設定が面倒だったのもGnumeric。


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2007年8月17日 (金)

表計算の有効桁数

前回に引き続き表計算ソフトのネタ。今度は次のような計算をしてみた。目的は、それぞれのソフトでセルとの入出力に有効な桁数の確認。
A1 : 1
A2 : =1/3
A3 : =A1+A2
A4 : =A3-A1
A5 : =A2-A4
A6 : =A2-0.333333333333333    小数点の後に3が15個、68k Macでは19個
A7 : =A2-0.3333333333333333    小数点の後に3が16個、68k Macでは20個

以上の計算のA5, A6, A7の値を表にしてみた。

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2007年8月14日 (火)

表計算ソフトのごまかし

今日は夏休みの自由研究という事で。長文です。

昔のVisicalcあたりならいざ知らず、最近の表計算ソフトはIEEE754の倍精度浮動小数点型で実数を計算している(ハードウエアが対応しているためだろう)。そのため十進で有限桁の少数でも語差を生じることになる。表計算ソフトを使う人はこういう計算機の基礎を知らない事が多く二進数表現特有の語差に納得できないようで、昔からその手の「問題」を口にする人を見かける。
そのため、表計算ソフトはそういう人対策として特定の計算において妙な丸め処理を行うことがある。比較的簡単な例がA1〜A10に0.1を代入して、B1に=SUM(A1:A10)、B2に=B1-1、B3に=1/B2と入れたもの。0.1は二進数では循環小数として表現されるため、有限桁しか仮数部を取れない通常の表計算ソフトでは打ち切り誤差が生じる。したがって、B1で0.1を10個足し合わせても1にはならない筈である。ソフトによってはこれを丸め込んで誤差を0にしたり、表示だけ丸めて0として表示したりするものがある。数式や演算結果の値によって妙な丸めを行ってくれるというのは、計算機としては正しくない計算結果を与えている事になる。ということで、実際にいくつかのソフトで上記の手順で0.1を10個合計して1から引いてみた。表示形式は指数とした。念のため逆数をとってセルの内部の本当の数値を確認してみた(B3の値)

                                B2        B3
倍精度浮動小数点精度のもの       -1.11e-16 -9.01e+15
Gnumeric 1.7.10/WinXP
クラリスワークス 4.0/WinXP
Excel 5.0/Win3.1
Excel 5.0/68k
AppleWorks 6.2.9/MacOSX
Mariner 5.5.1/MacOSX
クラリスワークス 4.0/Classic

よく判らない丸めが行われたもの
Excel 2003/WinXP             0.00e+00 #DIV/0!
OOo Galc 2.2.1/WinXP         0.00e+00 エラー:503

80bit浮動小数点
クラリスワークス 4.0/68k        1.08e-19  9.22e+18

ExcelとOpenOffice.org Calcは計算そのものは倍精度浮動小数点なのだけど、値をセルに格納する時に変な丸め処理を行っている。Excel 5.0という古いバージョンではこの丸め処理が行われていなかった事が判る。
68k MacではOSの浮動小数点演算ルーチン(SANE)は80bit浮動小数点で計算するのだけど、Excel 5.0はSANEを使っていないように見える(実は私が使った事がある一番古いバージョンのExcel 2.0からすでにそうだった)。

さらにいくつかのパターンでの確認をしてみた。

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