MRTの暴走
ここ数日、MacBook Pro 13" (2009)のファンが全力で回転しっぱなしになっている。アクティビティモニタを見るとMRTというプロセスのCPU利用率が200%とかすごいことになっている。ただし、他のプログラムが動き始めるとMRTの使用率は下がるので、動作が遅くなるという感じはあまりしない。ただし、本体の発熱もすごいし、ファンの音もうるさいので、調べて対策を講じた。
2020/10/20にAppleがMRTのバージョン1.68をリリースしたらしいのだが、そのタイミングでいろいろな環境でMRTのCPU使用率が異常に高くなっているらしい。うちのMBP 13"(2009) High SierraとMBP 15"(2017) Mojaveも同様。MBP 15"の方はそれほど発熱やCPUファンの動作はひどくないのだが、アクティビティモニタを見ると使用率が高い。
対策は、TimeMachineでバックアップされた前のバージョン1.67への入れ換え。
手順
- Command + Rを押しながらMacをリカバリモードで起動する
- ターミナルで csrutil disable を実行(システムの保護の無効化)
- 再起動する
- 普通に起動してログインし、ターミナルを起動する
- sudo launchctl unload /System/Library/LaunchDaemons/com.apple.MRTd.plist を実行しMRTを止める
- Macの初期設定ではルートユーザが無効のためsudoを使えないらしいので、以下の手順で有効化しておく
- /システム/ライブラリ/CoreServices/Applicationsにあるディレクトリユーティリティーを起動
- 編集メニューの「ルートユーザを有効にする」を実行、「ルートユーザ用のパスワード設定」も行う(sudoを実行するときのパスワード)
- sudo launchctl unload /System/Library/LaunchDaemons/com.apple.MRTd.plist を実行しMRTを止める
- アクティビティモニタでMRTが止まっているのを確認し、MRT.appをTimeMachineのバックアップからコピーする
- コピー元:2020/10/19以前のバックアップ
- MRT.appのパス:/システム/ライブラリ/CoreServices
- コピーするときには管理者のパスワードが要求される
- リカバリーモードで起動し、ターミナルで csrutil enable を実行(システムの保護の有効化)、再起動
- 再起動・ログイン後しばらくはMRTのCPU使用率が高いが、数分で落ち着きMRTは終了する
MBP 13" 2009のメンテナンス用外部ディスク(月に1回ぐらい使う)はMRT.app 1.66だったが、このディスクで起動してしばらくおいていたら1.67に上がっていた。1.68になっていないのは、1.68に問題があることをAppleが認識しているということだろうか。
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