JISキーボードの内蔵キーボードを持つノートPCに外付け英語キーボードをつないでいる人がいた。こんなちぐはぐな組み合わせになったのは、外付けキーボードの仕様をよく見ないで買ったためらしい。
それはともかく、使用者としてはどちらのキーボードもキーの刻印通りの文字入力になって欲しいのだが、Windowsの仕様上普通に設定するとどちらも同じキーボード配列になってしまう。つまり、両方ともJIS、または両方とも英語になる。
ネットを検索すると同じような事例はいくつも見つかった。いろいろ試して、最終的には次のサイトのやり方で設定できた。これは1909での記事だが、今回のノートの1903でも有効だった。
https://note.com/poina417/n/n5a4f4169210d
このページで説明されている手順をおさらいしておく。
1. 設定→時刻と言語→言語→日本語をクリックして「オプション」→ハードウエアキーボードレイアウトを英語キーボード(101/102キー)に設定
2. レジストリエディタを起動
¥HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥Services¥i8042prt¥Parameters を開く
OverrideKeyboardSubtype、OverrideKeyboardTypeがもし存在していれば削除する
3. デバイスマネージャーから内蔵キーボードを見つける。今回のノートはなぜかキーボードのところに「HID キーボード デバイス」が5つ並んでいて(うち一つは外付けキーボードなので外せば消えたが)、一見見分けがつかない。たぶん仮想キーボードがあるのだろうと思う。一つ一つプロパティを見て、「電源」タブのあるのが物理デバイスに対応していると判断して、「詳細」タブからデバイスインスタンスパスを確認。
¥HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥デバイスインスタンスパス¥Device Parameters を開く
OverrideKeyboardSubtypeキーがなければ作成し(32bit)、値を2にする
OverrideKeyboardTypeキーがなければ作成し(32bit)、値を7にする
4. 再起動すれば内蔵がJIS、外付けが英語キーボードとして動作する。
これは、Windowsのシステムとしては101英語キーボードとして設定し、個別に内蔵キーボードだけJISキーボードに設定している。多分、他の外付けキーボードをつなげば、それらはすべて英語キーボード扱いになる。
たとえば、設定のハードウエアキーボードレイアウトは日本語キーボードにしておき、外付けキーボードのデバイスインスタンスパスを見つけてOverrideKeyboardSubtypeキーを0、OverrideKeyboardTypeキーを7に設定すれば、今回英語キーボードとして使いたい外付けキーボードは英語配列となり、他の日本語配列の外付けキーボードをつないだときは日本語キーボードとなるのだろうと思う。他人のノートPCだったので試してはいない。本体内蔵のキーボードがJISなのだから、こちらのほうがいいような気がするのだが。
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